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2012-04-11 (Wed)
よくよく考えてみれば、ブログ休止前の2年間も含めて「1つのゲーム」の事を
これだけ長く、沢山書くのは初めてな気がします。
ほら、飽きっぽいから。えのんさん(笑)

そもそもブログ復活への意欲を与えてくれたのもこの作品だから、
ずっと触れていたい、書いていたいと思うのはある意味当然かも知れないけど…
本当、このタイトルと出会えた事に感謝です。
旅ビトやってなかったら、スペランカーも無双Onlineもやってないと思うしね(笑)


では前書きも控えめに「風ノ旅ビト」低速巡航プレイ記、最後の一桁九回目です。
砂漠の中で見つけた塔、それは今まで見つけた何より異質な建物でした──。


それではネタバレ諸々どんと来いな方は、いつもの通り追記からどうぞー。





~風ノ旅ビト 1周目~

chapter 3-3

すり鉢上の砂の底を目指し、滑らかな砂の上を勢い良く滑っていく。
舞い上がる砂塵の中を進まなければならない所為か、先程まで砂漠を巡っていた時には
感じ得なかった重苦しさを、『私』は覚えていた。


二人揃って砂の底まで滑りつき、この場まで『私』達を導いてくれた赤い布の群れを探す。
果たしてそれらは、あの建物の足下を回遊するかに泳いでいた。
しかし、彼らがそれ以上『私』達を導いてくれない事は、すぐにも分かった。
砂漠の道なき道を教えてくれていた時とは違い、同じ場所をぐるぐると回るだけだったから。

『私』達は戸惑いながらも進むべき道を探し……やがて、その手がかりを見つけた。
建物の外壁に存在する崩れかけた足場。
あれを伝って進めば、この建物の上まで上がれるかも知れない。
【声】を掛け合いながら、『私』達は外套に風をはらませた。

……そう言えば、一つ気付いた事がある。
あの朽ちた布を蘇らせる力は、どうやら自分達の外套にも効果をもたらすらしい。
『私』達の【声】は互いを呼び合うだけでなく、外套に光を宿す事が出来るようなのだ。
そう、あの赤い札が持つ力と同じように。

お陰でお互いに【声】を掛け合って進めば、かなりの高さまで飛べる事にも気が付いた。
相手が足場を登り損ね、外套の力を失った時には、『私』が【声】を放つ。
逆なら相手が【声】を放つ……そうして互いを支えながら、空を舞う事が出来る。
『私』達は今まで以上に【声】を出し合いながら、建物の壁を伝う様に登っていった。


途中、建物の中から奇妙な音が響いている事に気が付いた。
それに合わせて建物の中で動く、緑色の光。
太陽の光とは全く違うし、あの文様の輝きには似ても似つかない、緑色。
砂と朽ちた建物に埋め尽くされたこの場所で、その光の色は極めて異質に思えた。

建物の中にまで閉じ込められていた赤い布を解放し、彼らの力も借りながら上を目指す。
幾度か外壁を登った所で、ようやく建物の頂上へと降り立つ事が出来た。


『私』達を待っていたのは、今まで目にしたものと良く似た祭壇。
既に迷う理由等無い。『私』達は揃って、祭壇の方へと駆けていった。


──そこで『私』は、三度不思議な夢を見た。
夢の中で出会った白い巨人が、『私』の目の前にいた。
白い巨人は、少しずつ『私』の側へと近付いて来ているように思えた。
巨大なその背を伸ばし、ゆっくりと、大きく【声】を放つ……。

光輝く建物。
その後を追うように作られていく建物。
砂の上を覆っていく建物の群れ。
少しずつ減っていく、空を覆っていた筈の光──そんな夢。


これは本当に夢、なのだろうか?
夢の中で必ず出会う白い巨人。必ず【声】が放たれた後から見えてくる、夢の光景。
考えても答えは出てこなかった。確かな答えをくれる者はどこにもいないのだから。


ふと気が付けば、建物の中から沢山の赤い布が飛び出してきていた。
それらは全て同じ方向を向いて、遥か彼方へと飛び去って行く。
いや……その中から二枚だけが『私』達を待つかのように建物の上に留まった。

先程のように、上へ乗せてくれるのだろうか。
それしか道は無いように思えた…それこそが、『私』達の探す道なのだろう。
隣に佇む相手と【声】を交わし、『私』達は共にそれぞれの布の前へと歩み寄った。


ぐんと風の速度が増し、景色が驚く程の勢いで流れて行く。


『私』達は赤い布に乗り、何処とも知れぬ空の向こうへと向かった。
| 風ノ旅ビト | COM(2) | TB(0) |
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