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2012-04-08 (Sun)
「風ノ旅ビト」公式サイトに『開発者が語る!』的な動画が公開されていた為
早速視聴してきました。
「風ノ旅ビト」の内容というよりは、この作品がどういう経緯で出来たのか、
どういう思いをもって構築されていったのかという方向性で「thatgamecompany」の
クリエイターさん達が語っている内容だったのですが。

何と言うか…この作品を作り上げたのがこのチームで良かった。
このチームだからこそ、この作品を作り上げる事が出来たんだろうな…と思える
素敵な人達でした。

印象的な言葉は沢山あったんですが、その中でもとりわけガンっ! ときたのが
『常に革新的であれ』という信念。
ゲームに限らず何かを作る時『今までに存在しない何かを作り上げる』事は
多分どの創作者さんも考えるだろうけど、それを実行出来るかどうかは
また別の問題な訳で。実行出来ても、世の中に羽ばたけるかどうかも別問題な訳で。

その壁を突破して、正に唯一無二と呼べるものを作り上げてきた「that~」さん
の信念が、凄く素敵なものに思えたのでした。
うん、ここを好きで良かった。


といったところで「風ノ旅ビト」低速巡航プレイ記、末広がりの八回目です。
広い広い砂漠の中、見つけた仕掛けを起動させてみたら──。


それではネタバレ諸々どんと来いな方は、いつもの通り追記からどうぞー。





~風ノ旅ビト 1周目~

chapter 3-2

赤い布の消えた後、『私』達の目の前に現れたのは、赤い札の群れではなかった。
四角く柔らかい体に尾ひれが付いたような……何故か生き物を思わせる姿の、一塊の赤い布。

それは朽ちた布が消えた台座の中から抜け出て来て、まるで解き放たれた事を喜ぶかのように
くるくると自由に宙を泳ぎ回る。
『私』達のそれと少しだけ似た鳴き声を出しながら空を飛び、『私』達の周囲を泳ぎ回ってから
赤い布はある方向を目指して飛び始めた。

その姿は『私』達をどこかへ導こうとしているようで。
短く【声】をかけ合いながら、『私』達は砂の山を駆け上がり赤い布の後を追った。


目印も少ない砂の大海原の上。
もしこの光景を空高くから眺めれば、赤い色が三つ揃って移動しているように見えるのだろう。
とりとめのない事を考えながら先を行く布を追いかける。
果たして赤い布は、次の仕掛けへと『私』達を導いてくれた。

辿り着いたのは、先程目にしたものと良く似た朽ちた布と台座。
迷う理由もない……『私』達は互いに歌い、仕掛けを動かした。

赤い布が輝きを取り戻し、消えていく…今まで何度か目にした光景が繰り返された後
台座の中から今度も一塊の赤い布が現れた。
ただし一つではなく、沢山。
それらはまるで生き物の群れのように『私』達の周りを飛び回り、そしてその背に
『私』達を乗せて、高い砂の山を越えてくれた。

赤い布達はその後も『私』達を導くかに、付かず離れずの距離を飛んでいく。
沢山の鳴き声に囲まれながら、『私』達は赤い布の群れが飛ぶ方向へと進んでいった。


布達の行く先には、色々な物があった。
『私』が目覚めた場所で見つけたのと良く似た、黄金色に光る壁画。
朽ち果て傾いた建物に崩れかけの小さな塔、塔の頂上で光り輝く白い文様──。

『私』達は共にそれらを目にしながら、砂に覆われた道なき道を走った。
そしてその末に見つけたのだ……砂漠の砂をごっそりくり抜いて作ったかの窪地と
窪地の中央にそびえる巨大な建物を。

砂塵に覆われ輪郭はぼやけていたものの、今まで見てきた建物とは全く異なる雰囲気を
離れていても感じる事が出来た。
禍々しい、とは言い過ぎかも知れないが…纏う空気が何やら重苦しい。

それでも『私』は…『私』達は、そこへ行かなければならないのだろう。
建物の方へと飛んでいく赤い布の後ろで、意を決してすり鉢の端から足を踏み出す。

『私』達は長く急な砂の坂を滑り降りて行った。
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