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2012-04-03 (Tue)
「風の旅ビト」、販売初日のダウンロード本数が300万本を越えていたらしいですね。
全米で、か全世界で、かはちょっと失念したんですが…どちらにしても驚異的な数ですな。

8ビットでカクカク動いていた頃、ソフト選択の幅が決して広くはなかった時代を過ぎて
今は選択肢が一種異様なほど豊富にある時代ですが、それをしてなおこれだけの本数を
売り上げ、尚且つあれだけの評価を集めて、しかも高評価を保ち続けているこの作品に
ゲームの可能性を感じずにはいられないのでした。


「風ノ旅ビト」の低速巡航プレイ記、ようやくの四回目です。
今回からやっとこchapter2へ…本当にいつ終わるのか分からないぞ、このプレイ記(笑)

あ、そう言えば。chapter1から2へ移る時、ちょっとした素敵な演出があるのですが
初プレイ時には全く気付きませんでした。
あれに気付いたのは4周した頃だったかな…細かな作りに驚いたものです。


それではネタバレその他どんと来いな方は、いつもの通り追記からどうぞー。



~風ノ旅ビト 1周目~

chapter 2-1

扉を抜けた先に見えたのは……先程とは表情の違う砂漠だった。
方々を高い岩の崖に囲まれ、崖の上から絶え間無く砂が流れ落ちてくる砂の海。
眼下に広がる砂地には顔を突き出す様にして、大きな岩くれが点在していた。
そして行く手に見える、高い場所に築かれた足場が数個。
ぽつぽつと作られた足場は『私』が今いる場所から少しずつ高くなり、彼方へと続いていた。

外套の力を借りても、あの足場へ飛び移る事は叶わないだろう。
『私』は外套を打ち振るいながら、風吹く砂地へと飛び降りた。


砂の滝…崖に囲まれているせいか、先程の砂漠に比べて随分狭い場所にいる気がする。
その代わりに地面の起伏自体はあまり多くなく、手頃な岩の上へと体を運べば
砂地の全景を簡単に見回す事が出来た。

暫くの間ぐるりと砂地を見渡す。
一つの岩の影に鮮やかな白い光を見付け、『私』はそこへ走り寄ろうとした。


そしてその時──『私』は、不意に気配を感じた。


どくりと、心の内が震える様な錯覚。


思わず足を止めた『私』の元へ届く『私』のそれと良く似た【声】。


振り返る『私』の視線の先にあったのは、『私』と同じ赤い外套を纏った者の姿だった。


誰だ? 何故『私』と同じ姿をしている?
旅の目的を知っているのか? 或いはここが何処かを知っているのか……?
戸惑いが故に、『私』は岩の上から動く事が出来なかった。

もう一つの赤い外套もまた、離れた場所に佇んだままじっと此方を見ている。
その姿はまるで『私』と同じ戸惑いを抱えているかのようで。

躊躇いを抱えたまま、『私』は【声】を放った。
相手の姿を見据え、ほわ、と長めの一声を上げる。
暫く間があって、赤い外套からも同じ【声】が返ってきた……ほわ、と。

『私』は続けて【声】を出す。
ほわほわ、と短く二度。
今度は程無く【声】が返って来た。
ほわほわ、と短く二度。

戸惑いの色は既に薄れていた。
『私』は岩の上で高らかに歌った。
赤い外套からも同じ歌が返って来た。

間違いない。あれは『私』と、未だ見えない目的を…その旅路を共にする者だ。
直感的に、そう感じた。
岩の上から降り立ち砂の上を走り始める。


『私』達はどちらからともなく、相手の側へと駆け寄っていた。
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